時をさかのぼって2007年頃。当時の自分は、フリーターとして生計を立てていました。その頃は、今ほど安定環境を誰もが盲信するような時代ではなかったですし、定職だけが人生の選択として正しいわけではないと感じていました。要は、仕事や人生に対してあまり深く考えていなかったんです。でも20代半ばに差し掛かり、自然と自分の将来をイメージするようになった。そんな時、アルバイト先だったウエダから社員登用の話をもらい、正社員として働ける機会が巡ってきたんです。その時、すぐに入社を決意しましたが、正直に話してしまうと、正社員の仕事なら、どんな会社・仕事でも良かった。「とりあえず3年くらい働いて、転職すればいい」という軽い気持ちで入社した会社なんです。それが気づけば、10年以上もお世話になっていて、その間に結婚や子育てなども経験しているんだから、不思議なものです。フリーターだった自分を社会人として一人前に変えてくれた先輩や上司には頭が上がりませんし、今は恩返しの気持ちがとても強いですね。

自分の仕事は、工場内での材料管理。パンメーカー様の生産工場内で行き来する原料の品質を確認したり、間違いのないように出荷管理していくことや、材料管理チームのリーダーとしてクライアントと信頼関係を築くことが主なミッションです。食材を扱う工場内での勤務ですから、チームメンバーの衛生管理や健康管理には特に気を配りますし、パン業界では新商品がどんどん生まれますから、常に新原料の管理方法を考え続ける必要があります。ただ流れの中に身を任せるような姿勢ではなく、現場の中で出てくる課題を拾い上げて解決策を提案するといった動きが必須です。このように難しい仕事でもありますが、面白くもあります。工場の生産効率は数的に把握できるから、自分たちの頑張りの結果が目で見てしっかりわかりますし、何よりお客様から感謝の言葉をいただける点が誇らしいですね。これからもご満足をいただけるように、現場目線を忘れず仕事に取り組んでいきます。